2004/4/22(Thur)
ケンジバカ一代
〈前回のあらすじ〉 高校時代に極真カラテの存在を知り、憧れを抱いたケンジは大学四年間ディスコで踊りまくった・・・

 思い返せば月日のたつのは早いもの・・・ 極真カラテをやりたい・・ でも、ちょっと怖い・・・ でもやりたい・・・ でも怖い・・ とりあえず彼女をつくって楽しくディスコで踊りながら、極真カラテを習うかどうかじっくり考えよう・・
 で、四年間踊りながら考えてしまったケンジ・・・・ そして就職することに・・ なんて無益な四年間だったのか・・ 楽しかったけどあとにはなんにも残らなかった。ああ、極真カラテをやっときゃよかった・・・。
ケンジの勤務先は静岡県某市・・・仕事は営業。・・でも東京と違って実にノンビリとしていたなぁ。街も夜の8時・9時になるとけっこう人通りも少なくなるし、あんまり遅くまで仕事もしていないので定時(5時か6時)には仕事は終ってしまう。そうすると仕事の後にけっこう自由な時間が出来てしまう。
同僚は飲みに行ったり麻雀したり趣味にあてたりしていたが、ケンジは「やっぱりカラテやりてえな」と思っていた。
すると友人から空手をやっている人を紹介された。その人は芦原カラテをやっている人で同好会みたいな感じで友人・知人で集まって練習していた。さっそくケンジも練習に参加させてもらうことに。
高校時代にカラテをやっていたことは内緒。この教えて下さっていた人、ジャクソン氏(仮名)はとても優しく丁寧に接してくださりとてもわかりやすかった。
ジャクソン氏はいつも口グセのように「きちんと空手やりたいならやっぱり極真がいいよ」と言っていた。う〜む、ここでもでてきたか極真!これはケンジの人生において何らかの関わりがあるのでは・・・ と感違いしたケンジは、本屋で極真関係の本を読みまくった。
その中でもケンジの心を大きく揺さぶった一冊・・・ それは、現・極真会館館長の著された『我が燃焼の瞬間』(池田書店)でした。う〜ん この人に直接習えたらなぁ・・でもこの人は本部指導員だし(当時)、ここは静岡・・う〜ん。でもなぁーう〜ん。
 と考えているうちに数ヶ月が過ぎ、ケンジの極真への思いは募るばかり・・そんな折、ある雑誌で、『世界チャンピオン 松井章圭四段、浅草に道場をオープン!道場生募集!』の一行を発見!よーし、よーし、習いに行こう!週末だけでも東京へ帰って習いに行けるはずだ!こうしてケンジの静岡←→東京間を股にかけた極真カラテ修行がスタートしたのでした・・・・・・
 しかしこの頃のケンジはあんまりあと先考えすに行動してしまっていました・・・

問題点 その1、金曜夜東京に帰る。土曜、午前、午後、日曜稽古、日曜夜静岡へ返る
のパターンが1ヶ月で4回、その交通費で、一ヶ月の給料の約5分の2が消える。

問題点 その2、やっぱり稽古をすると腹が減る。体作りにプロテインも飲む。食費大幅アップ・・
で給料の5分の2が消える。

問題点 その3、月謝・光熱費・寮費で給料の5分の2が消える。

結果、マイナス発生。給料じゃ足りない・・・

解決策 その1、給料のもっと良い会社へ移る・・・ 無理。出来りゃ最初から行っているよ!
     その2、万引き強盗などで金を作る・・・ それやっちゃ終りだよ・・
     その3、宝クジをあてる・・・ その方法がわかりゃみんなやってるよ・・
     その4、パチンコ、競馬、等ギャンブルで金を作る・・・ オイオイケンジ・・お前子供の頃、家の廻りにそういう人いっぱいいたじゃんか・・その人たちの末路を、お前知ってんじゃん・・・・・

答え、 空手をやめるしかない。

でもやめたくない。そうこう悩んでいるうちに大学時代からいろいろお世話になっていたアキ兄いの同級生のカモノハシ先輩(仮名)より連絡が・・・
『地元(東大和市)で学習塾の教師をやっている人だけど人手が足りないんで手伝ってくれないか』
 これは・・・棚からボタモチ・・じゃなくって渡りに舟・・・ 塾の教師は春夏冬休み以外は子供の学校が終る午後から仕事が始まる・・ ということは、午前部、昼クラスと稽古にも通える・・・!
『いやーケンジ子供大好きっス。手伝いますワ!』
空手をやる為に塾の教師になるとはカモノハシ先輩はまったく知らなかった・・・
東京に戻って自宅から通い始めたケンジは、食事、家賃の心配が無くなり仕事も午後からなので、時間の心配も無くなり稽古に打ち込めるようになりました。
しかし食事は相変わらず うどん・そば、(夏季限定そうめん)なのでした・・・
 当時の浅草道場は現・松井館長が直接指導されており 午前部だけでも毎回30〜40人くらいの稽古生がいたように記憶しています。
午前部に出て午後の部までの間、道場のそばの川沿いを散歩したりして時間を潰していたら、ある時松井師範が(当時)「渡辺君、次のクラスも出席するなら道場でビデオとか観ててもいいよ」と声をかけて下さった事など鮮明に覚えています。強いだけではなく人に対する接し方も非常に丁寧で、稽古は厳しくても説明など、とてもわかりやすく本当に素晴らしい時を過ごさせて頂きました。ナベケンのごとき者にも優しく接して下さり「あぁ、本当に極真空手をやってよかった。松井師範(当時)に教えて頂けて本当に幸せだった。」
と心の底から思えるケンジ23才のことでした。


〈〜〜 さーて、次回のケンジバカ一代は 〜〜〉
オッス!オラ ケンジ!いやー師範の代理で城西カップの打ち合わせに行ったら、普段このコーナーを読んでいる支部長の師範方に囲まれていやー緊張緊張!
なんかるごとに『どうですか渡辺先生!』と皆さんケンジに振ってくるのでサア大変!ドジョウガ出てきてこんにちはー!みなさん一緒に遊びましょー!って感じさ。

次回の
 『オイ!トロイ!洗濯はこまめにやれよな』
 『56!もうちょっと軽くやれよ!』
 『ユウジ、どんぶり山盛り7杯は食いすぎだって!』
の3本をお送りします。絶〜対観てくれよな!