2004/11/11(Thu)
〈ナベケンの一人言〉

 新潟の地震で被害にあわれた被災者の皆様及びその関係者の方々に心よりお見舞い申し上げます。
新潟中越地震では多くの被害を出し、こんな時に気楽にこんなコラムを書くことしか出来ない情けない自分ですが、このコラムを読んで一人でも多くの方が元気付けば良いなぁなどと考えている今日この頃皆様いかがお過ごしでしょうか。皆様の心のパートナーナベケンです。
11月6・7日には極真全日本大会が開催されナベケンも試合場係りの一人としてお手伝いしておりますので会場でお見かけの際は 「あっ、あいつか」 と心の中で思っていてください。

 ところで先日、全日本大会直前の最もヒートしている時の帯研に、なんとか間に合っちゃったので(いつもは他道場の指導を終えて帰ってからなので間に合わないのよね)、出席させて頂きました。
本当は残りの事務仕事があったので五階へ上がろうと思い、チョイト二階をのぞいたら(国分寺道場は2Fが道場5Fが事務局です)、シャドー中の川嵜先生と目が合ってしまい(やばい!もし 「ナベケン帯研出ろよ!」 と言われたら 「押忍!申し訳ありません。自分まだちょっと仕事がありまして残念ですが!押忍」 と答えよう!そうだ、そうしよう。神様どうかケンジに自分の意思を正直に伝える強い心を下さい。)
などと考えていると(その間約0.5秒)案の定川嵜先生が 「おっ!ナベ、今日は早いじゃん!帯研出ろよ」 「押忍」(あ〜なぜ?なぜ?なぜ?
ケンジの弱虫!)
「帯研出んならサッサと着替えろ!」 すでにヒートアップされている師範。
そして選手たちに対する怒声。

そして 「はい じゃあ次スパーリング。皆サポーター着けて!」 嵐の前の静けさ・・・・・・・・・・・・・・・・・
ふと見るとやはり・・・・ ナベケンがスパーリングに入ると知ると下を向きながらニヤリとする56・・・
殺気漂うK先生・・・   ゴルゴ13なみに無表情のトロイ・・・   何だかわけわかんないけど怒ってるOH谷先生・・・(気のせいか・・)   
クールな長谷川先輩、 186p清水・・・   なんか全日本選手ヤバそうな気配。
その他 実写版バカボン佐藤、ハンサム飯塚、ベビーフェイス徳、ガッツ大二郎 等々が、「老人の体にウサギのハートを持つ男」ナベケンに襲いかかる・・・・・、ってゆーか本当もう頭守るんで精一杯だって・・・
足もーすでに痛ぇーし!後輩で軽くやってくるヤツには、
「先輩相手に手を抜くとは何事だ!」 と怒る師範。
わーい もうどうでもいーや、やったるぞ〜!おっ次の相手は小柄な女性!ラッキー!一息つけるかも・・・と思っていたら目にもとまらぬ右ストレートから左の上段廻し蹴りがゴツン!ってこの人女子の世界チャンピオンじゃん!もーケンジボロボロ・・・
スパーリング終了 「ハイ次受け返し!今のスパーリングで自分が反応出来なかった技を重点的にチェックするように!」
(はい。もう全部の技です)
しかも受け返しなのにケンジ足傷めてるし・・・やっぱり日頃の積み重ねがいかに大事か思い知らされたケンジ35才の晩秋のことでした・・・

 と、またまた長ーい前フリでしたが今回もやります

〈ケンジバカ一代〉

〈主な登場人物〉
 ・渡辺健二 通称ナベケン リストラされた
 ・川本師範 城北支部長 先日も江口師範に提出しなければいけない会議の議事録に歴代スーパーロボットと動かす人をいっぱい書いてくれたこのコーナーの良き理解者
 ・ハゲ増し先輩 本名(言っ言えまっしえ〜ん)いつも悪口でナベケンを励ましてくれるナベケンが心の中で「このー!このー!このー!」思っている素晴らしい人

前回のあらすじ
〈ケンジリストラされちゃった・・・・〉

 塾をクビになり、ヤキトリのバイトでなんとかつないで不動産関係の仕事と転職していったケンジであったが、全てが全く無関係の職種であり、まわりの人達は皆様とても親切で良くして下さったのですが、あまりの大きな環境の変化にナベケンの心がついてゆけず、ナベケンミス連発!周囲に迷惑かけまくり!
心も体も調子が悪く、ついにお世話になっている先輩から「オイ、ナベケンちょっと病院行って見てもらえ!」
○○クリニック精神科へ。診察結果はなんと 『うつ病です』 だってよ〜。そーいやストレスで髪はうすくなるし抜け始めてわかる髪は長ーい友達。ってか?
なんか数種類の薬もらって仕事も外回りだけにしてもらって、とにかくプレッシャーのかかるような仕事は先輩がはずして下さいました。
でも薬のせいで半分寝ているような寝ていないようなボーッとした感じが続いて、夜は眠れない。落ち着きも無い。
そんな時、稽古を終えた大谷先生が心配して下さりよく顔を出してくれました。「よー元気?」と言って来て、何も言わずただ一緒にメシを作って食ったり(材料費酒代全て大谷先生持ち)、本当に有難かったです。
今では冗談で「ナベが自殺でもしてたら大変だからよー」と笑えますが・・・。
そんな中、師範にもいろいろと気を使っていただき一度松井館長の出版記念パーティーに御一緒させていただいたりもした。
そのパーティーの帰りの際師範が館長にご挨拶された時、館長がナベケンを見て「おー久しぶり、元気でやってる?」と声をかけて下さった!
この時は本当にうれしかった。大げさかもしれないがこれがひとつの転機となってすこしづつ回復に向っていったように思う。
毛もうぶ毛ながら少しづつもどってきたし・・・
 その後、これ以上不動産の仕事についていても先輩や周りに迷惑をかけるだけだと思い退社を決意、しかし先輩は退社後もいろいろとナベケンの生活の面倒を見てくださり、現在でもずっとお世話になりっぱなしで、本当に感謝しています。
 さてその後新しく職を探そうかどうしようか、でも大好きな空手は続けたいと考えていたので師範に相談したら、道場の職員として採用していただくことになり、ナベケンついに空手をづーっと続けられることになった。
この時ほど 「一生懸命空手やっててよかったー」 と思ったことはなかったなあ。
思えば、周りの人間関係も何もかも全て空手を通じて得たものばかり。
完治したけど「うつ病」という理解されにくい病気も経験して、いろいろな立場の人の気持ちが理解できる(完全にではないけど)ようになってきた。
なによりも自分自身が「羊の皮を被ったヤギ」であるという、自分自身に対する理解が深まった。
人は誰もが世界チャンピオンになる可能性はあるけど、実際なれるのはその大会で一人。
でも誰でも自分を変えることは出来るんじゃないかなぁと思う。その為には今の自分を自分自身が一番良く知らなければいけないと思う。
自分で自分のことを「俺はいい人だ、素晴らしい人だ」と思っていても お金にルーズだったり、時間を守らなかったりしたらやはりその人は「ルーズな人」だし、いくら「自分は一人でやってきたっスよ。誰の世話にもなってないっスよ」とかカッコつけても、全ての世話をママがやっていたらその人はやはり「自己中心のマザコン」になるのだ。
まず自分はどういう人間か、を自分自身が知ることこそが自分を変える上で一番大切なことなのではないか。
「うつ病」を完治させ髪の毛も戻ってきたケンジ35才は思ったのでした。

いやー ここまで話しが進んで現状に追いついてきたらもうケンジの半生記書くことありまっしえん。
ということで次回は

〈ケンジバカ一代 最終回 さらば俺の愛した女たち!〉

をお送りする予定が7%くらいあります。どうぞおたのしみに!

〈ケンジバカ一代・・・・・未完〉

オッス、オラケンジ・いやー忙しい忙しい 忙しすぎて笑っちゃう!
何が笑っちゃうかって
自分で自分のこと「イケてる」と思ってるけど 他人から見たらどう見ても「稲中卓球部 井沢」
にしか見えないくらい笑っちゃう。
ワケワかんネーけどじゃあまたな!
次回も絶〜対見てくれよな〜〜