2010/4/9




みなさんおひさしぶりです。
国立・日野豊田担当、小沢です。
桜もやや盛りを過ぎてきましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
 私が担当している国立の地にも、大学通りと呼ばれる
桜の名所がありまして、今の時期それはもうきれいなものです。あんまりきれいなのでテンションが上がって、
携帯で何枚も写真を撮ったりするのですが、カメラが悪いのか腕が悪いのかそれともセンスが悪いのかはわかりませんが、
どう見ても実物の素晴らしさ一万分の一も再現できていないように思えてなりません。
 そうこうしているうちに徐々に散りだして、それはそれでまたとてもきれいなものです。
結局のところ、昔から花は散るからこそ美しいなんてことを言ったりしますが、
そういった咲いたり散ったり茂ったり、という移ろいの中にこそ美しさとか良さとかがあるのであって、
写真みたいな形でその流れの一部だけを切り取って残してゆくというのは、あんまり意味が無いよね、
とか思ったりもします。
 さて、桜もさることながら、春といえば出会いと別れの
季節であります。道場にも多くの新しい人が入ってくる時期であり、同時にまた多くの人が去っていく時期でもあります。
新しく人が入ってくればうれしいし、今までいた人が去っていくのはさみしいものです。
特に小さなころから空手をやっていた子が、いつの間にやら大きくなって、進学などを機にやめてしまったりするのは、
かなりさみしさを感じる出来事ではあります。
 しかしながら、空手をずっと続けていく子もいれば、月日の移ろいの中で去っていく子がいるのもまた当然の話でありまして、
そういった移ろいを重ねるからこそ皆が少しずつ成長してもいけるわけで、桜だけでなく人間にとっても道場にとっても、
移ろっていくということは大事というか意味のあることなのだと思います。
 とりあえず言えることは、今道場にいる子供たちが将来それぞれどんな道を歩んでいくのかはわかりませんが、
あとで振り返ってみて 「あの時空手をやっていて良かったなぁ」 と思えるような時間を今は過ごしてほしいし、
何より将来素敵な大人になってほしいと思います。そしてその素敵な大人になる上で空手が少しでも役に立ったなら、
それは私たちにとってもすごく素敵なことです。