2011/4/11
震災からひと月


川嵜です。 震災からひと月が経過しました。


3月11日、山本君とウエイトトレーニングを終えた直後に、今まで感じた事のない大きく長い揺れを感じ、思わず2人で道場の外に出ました。

電柱が大きく揺れ、道路では走行中の車が停車しドライバー達が外に出ていたり、ランドセルを背負った子どもたちが悲鳴を上げて歩道にしゃがみ込んだりしていました。


何だか尋常ではない事が起きていると感じながら、指導のために体育館へ行きました。体育館前の広場には、隣のオフィスビルから避難している人が集まり、すでに電話は繋がらない状態、すぐに稽古中止を決め、とりあえず体育館へ行きました。体育館では照明のカバーが落ち、スプリンクラーから水が漏れていました。

ロビーにあるテレビでは、被災地の空からの映像が流れていて、走行中の車が波にのまれていく様子などが映し出されていました。


稽古に来た子供たちを送り帰し、保育園で息子を引き取ってから妻を迎えに品川に向かいました。しかしあまりの渋滞と連絡が取り合えない事で、とりあえず道場に戻りました。一般稽古に参加した人達と話し帰宅。

家に帰ると家具が移動して食器が割れ散乱していました。ただただ尋常ではないと言う思いを強く感じながら片づけをし、息子を寝かしつけました。帰宅難民になった妻は深夜の3時過ぎに疲労困憊で帰宅。



翌日から、報道で被害の大きさを見るにつけ、信じられないその光景に感じた事のないようなショックを受けました。原発事故が発生し、ガソリン不足でスタンド周辺の大渋滞、計画停電と日々状況が悪化して行く中で、現実に起きている事と自分の日常との距離感が合わないまま、日々対応してきた感じです。


きっと、それは誰もが同じで、ましてや被災者の人たちの事を思えば何でもない事でしょう。


それでも多くの人達が復興に向け立ち上がり、声を上げました。松井館長を始め極真の支部長方もいち早く、我々に出来る事を!と呼びかけて下さり、門下生の気持ちをまとめてくれました。


前例のない大災害となった東日本、さらに原発事故や風評被害、多くの人が共通の問題を抱え、一人一人の賢明な判断と行動が問われています。

何か大きな事が出来るわけではありませんが、以前よりは日常を大切に過ごしながら出来ることをやっていこうと思います。