2014/5/1
礼儀正しさ



指導員の山本です。


少し前の話ですが、今年2月に各地で記録的な大雪を記録しました。、皆さんはどのようなご苦労をなされたでしょうか。


見たことがない積雪量に交通のマヒ、思わぬ災害になりました。


災害といえば、東日本大震災時の日本人の礼儀正しさ、秩序ある行動が海外でも話題になりましたが、今回の大雪でもそれを感じる事ができました。


2月15日(土)の朝には道場までの交通手段がなくなると思い、2月14日(金)の夜に八王子駅からバスで目的の道場へ向かいました。


その時から雪と風の勢いが強く、バスも大幅に遅れて運行していました。


バスが到着、安全運転で走行です。しかしスノータイヤとチェーンを付けていてもなおスリップしていました。


他の乗客の人からも「これ坂道大丈夫?」「登って貰わないと困る」と心配する声が聞こえてきました。


対向車線で車が止まっていたりして、運転手が何度も安全確認をしながら運行していましたが、上がり坂の大道路に出た所で前方にトラックが立ち往生していて前に進めなくなりました。


「救援を呼びますのでお待ちください」とアナウンスがありました。バスの中は満車状態で、既に長時間をバス停と車内で過ごしていましたが、アナウンス後も不満を口にする人はいませんでした。


左側に寄せたトラックとバスの右側には少し通れるスペースがありました。普通車なら何とか通過できるのですが、幅が大丈夫でもタイヤがスリップして進みません。


その時、誰が声をかけるわけでもなくバスにいた男性達が外に出て、後ろから押して雪で動けなくなった車を助けました。


いつ救援が来るのか全くわからない状況だったので、自分はそこでバスから降り、徒歩で道場に向かいました。乗客の半数ぐらいの方も降りていたと思います。


歩道は雪で埋まり歩けそうになかったので、車道の端を歩きました。後ろを歩いているサラリーマン風の男性が携帯電話で会話をしているのが聞こえてきました。「まだ一時間以上かかりそうだから、先に食事を済ませて」と奥様でしょうか?


その人は「車来ましたよ」と自分にも気を使われていました。


道場に到着、まずは雪掃き!そんなに広いスペースではなかったので助かりました。ガソリンスタンドとか広い駐車場は雪掃き大変だったでしょうね。

人に迷惑をかけないが日本人の常識、思いやりの気持ち、助け合い、譲り合い、冷静な判断、親切、マナーの良さが素晴らしく、世界から評価されているようです。


今思い返してみると、もっと自分が出来る事があったと思います。緊急の時に心身が試されますね、まだまだ空手で要稽古です。


写真はバスを降り、振り返って取った物です。


押忍。